天之御中主神

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四条通
【京都・中京区・下京区】しじょうどおり

参拝の会や個人で巡った史跡や名所を、観光を兼ねて記録しています。

四条通

四条通界隈


起点 東大路 八坂神社前
終点 松尾大社前
このページ(四条通)での紹介範囲 川端通辺り〜壬生周辺
道路名 京都市道186号嵐山祇園線
解説・その他 平安建都の際、碁盤目のような都市計画(条坊制)によって造られた京都の主要道路。京都の路には殆ど全てに名称があり、四条通は内裏の北から八番目の大路。大路の間にも小路が多くあり。そのいづれにも名称がある。
 東大路通から、烏丸通までが、路上喫煙等禁止区域となっている。


トリップ 19 2016/1/4 ルート履歴
►  京都・四条通方面

四条通 火除天満宮 京都大神宮 神明神社 佛光寺 日吉神社

天道神社 火尊天満宮 京都神田明神 大原神社 菅大臣神社 繁昌の宮

元祇園梛神社 壬生寺 武信稲荷神社 中山神社 越後神社 大神宮 錦天満宮

四条通の起点 八坂神社 ※リンクしてます 終点は松尾大社

今回は初詣を兼ねた四条通とその周辺の散策である。
 正月は京都の大きな神社は人で溢れており、あえて小さな神社をたくさん回ることにした。加えて、京都の普通の町家風情もゆったりと味わってみたかったのだ。
 四条通は起点が八坂神社だが今回は川端通あたりからスタートする。八坂神社は以前に参詣しているので、その時のページをご覧頂きたい。
 また、途中訪問地は写真の下にリンクを貼っているので参照頂きたい。戻る場合はお手数ですが、ブラウザの戻るボタンにて戻って頂く方が早いです。

 京阪電車祇園四条駅で下車、京阪線は今でこそ景観に配慮し、地下を走っているが、昔は鴨川に沿って地上を走っていた。
 京都は埋蔵文化財などがあまりに多いため、シールド工法ではなく、露天掘りによって作られ、かなりの期間を要したようだ。

四条通 四条大橋から東側 彼方に八坂神社が見える

駅から地上に出ると四条通と川端通の交差点になっており、西側にはすぐに四条大橋と鴨川が見える。
 東側には祇園の町並みや、花見小路、一番奥、突き当たりには八坂神社の楼門が見える。
 四条大橋周辺は観光都市京都でも最も賑やかな一画になる。周辺には「南座」や「祇園」の花街、そして先斗町・寺町などの繁華街をはじめ、数えきれないほどの見所が集中している。

 京都には数えきれないほど来ているが、宮参りがメインであるものの、取材のような形を兼ねる事は今までになく、初めて来たかのような新鮮味を感じる。川端にある南座にしても過去はさほど興味は無かったが、少し調べてみるだけで興味深い生い立ちを知る事ができる。
 少しだけ紹介しておくと、現在は松竹が経営し、国の登録有形文化財となっており、江戸時代(元和年間)から続くとされる日本最古の劇場である。

四条通 北側歩道

四条通 川端通交差点

大和大路通交差点

南座 正式名称は「京都四條南座」

南座

出雲の阿国の像

出雲の阿国の謂れ札

四条大橋 左に「東華菜館」が見える

鴨川 四条大橋から北側方向 夏場は納涼床が設置される

 江戸時代初期には四条河原には芝居小屋が七座あったとされ、その後、火事による焼失や、興行お株を大坂に奪われたため、次第に数が減り、江戸時代中期には三座となる。さらに西の芝居は大火により焼失し、南座の向かいにあった北座は明治に四条通の拡張により閉鎖され、最後は南座のみになった。
 また、この地は「出雲阿国」が阿国かぶきを創始したことにより、歌舞伎の起源の地とされるが、400年に及ぶ歴史と伝統を保ち続けている。
 現在では、吉例顔見世興行が京都の風物詩となっており、勘亭流で書かれた「まねき」は有名だ。
 日本最古と云う事も知らなかった筆者であるが、造詣を新たにする所である。
 四条大橋の袂には「出雲の阿国の像」があり、説明の札も立っており、南座との繋がりが初めて理解でき、非常に感慨深い。

 ここからは鴨川を見ながら四条大橋を西に進み、河原町方面へ向かう。

四条通 先斗町入口

木屋町通交差点 北側

四条河原町

木屋町通交差点 南側

四条通 東側

四条通 河原町交差点西側 

四条通 西側 歩道が最近広くなった

四条通 バス停も最新です

八坂神社 お旅所 東側 祇園祭の本番神幸祭では神輿が到着

八坂神社 お旅所東御殿

八坂神社 お旅所 西側

八坂神社 摂社 冠者殿社

八坂神社 冠者殿社 素戔嗚尊の荒魂を祀る

冠者殿社由緒 10月20日の祭「誓文払い」はバーゲンのルーツ

八坂神社 お旅所

四条大橋を渡り切ると、西詰南側に「東華菜館」。古風なビルで北京料理店である。登録有形文化財でもある。一度は入ってみたいが、未だに実現できていない。建物内にあるエレベータは、現存するものでは日本最古らしい。
 四条通を挟んで北側には花街「先斗町」の入口が見える。少々不思議なのだが京都には「先斗町」と言う地名は無い。
 さらに進むと木屋町交差点、その先が四条河原町だ。京都最大の繁華街の中心であり、人出も最も多い。また、祇園祭の前祭、山鉾巡行の中心点でもある。
 さらにこの先、八坂神社のお旅所は祇園祭の神幸祭の神輿渡御の帰着点になる。
 祇園祭の神幸祭とは、「中御座(素戔嗚尊)神輿」、「東御座(櫛稲田姫命)神輿」、「西御座(八柱御子神)神輿」の3基の神輿が氏子町を通り、山鉾巡行で清められた御旅所に向かう神事で、還幸祭ではここから再び八坂神社へ戻ることとなる。

寺町通 北側

寺町通 南側

寺町通を南に下ってすぐ 火除天満宮 ※リンクしてます

さらに下って 京都大神宮 ※リンクしてます

道中 街の一角 なんとなくレトロ

四条通の一筋南 綾小路通に面した神明神社 ※リンクしてます

綾小路通からさらに一筋南 仏光寺通 佛光寺 ※リンクしてます

烏丸通

与謝蕪村宅跡(終焉の地)

内部は着物を扱う会社「啓明商事」レンタルもしている

駒札

八坂神社お旅所から、寺町を南下し「火除天満宮」や「佛光寺」など巡り歩いてきたが、仏光寺通を西進し、烏丸通を超えた所に啓明商事なる古民家があり、与謝蕪村宅跡と記された駒札があったので、妙に興味を惹かれた。
 駒札には下記の通り記されている。※抜粋

「安永三年十一月某日(蕪村五十九歳の時)近くの日吉神社の角を東へ曲がって仏光寺通り途中から南へ入って奥まったところに閑静の空家ありと、とも(妻)が見つけて、またその釘隠町へ身元保証の請状も通り、急に話がきまって三日前移転する。狭いながらに前より一間多く猫のひたいの庭に緑も少々あって、画絹ものびのびと拡げられる心地なり。我が家の前で露地は行き止まり、つきあたりに地蔵尊一体おわします。あしもとに濃みどりのりゅうのひげなど生い茂る。」

 この地で与謝蕪村が俳諧、絵画と様々な作品を世に生み出していったとされる。・・ときわ荘みたいでロマンを感じます。

四条通から二筋南、仏光寺通 日吉神社 ※リンクしてます

四条通から三筋南、高辻通 繁昌の宮 ※リンクしてます

高辻通 菅大臣神社 ※リンクしてます

今度は四条通に向かって 綾小路通 大原神社 ※リンクしてます

立派なお地蔵様を発見 足が止まる

幸福地蔵と記してあるので 幸福を頂きたく参拝

フランス文学者の故杉本秀太郎氏 杉本家住宅 重要文化財

案内が貼ってある 見学には年三度の公開に予約・料金必要

杉本家の北側 町家が神社になっている 京都神田明神 ※リンク

四条通 お昼の食事です

火尊天満宮 正月の装いで、紫の幕に梅鉢と三本杉 ※リンクしてます

天道神社 ※リンクしてます

立ち呑み「庶民」 行列ができています

四条通に面した食堂で昼食を頂き、元気が出た所で、さらに四条通界隈をどんどん西に進み、とうとう四条大宮辺りまでやってきました。この先の元祇園梛神社で折り返しになります。

 四条大宮は四条通と大宮通が交差し阪急の大宮駅(地下)と京福電気鉄道嵐山本線(嵐電)の始発駅がある。
 別に観光地と云う訳ではないのだが、ここから嵐電のちんちん電車に乗って嵐山や北野白梅町に行く観光の出発点となる訳で、昔から何故か懐かしく馴染み深い場所となっている。

 この先は元祇園梛神社・壬生寺と進み、今度は北上して四条通を超え六角通あたりまで行きます。

 武信稲荷神社や中山神社を巡り、烏丸通に面して「御手洗井」という鳥居のある井戸がある。八坂神社の井戸らしく、扁額には「八坂神社御手洗井」と記されている。八坂神社の本殿の下に井戸があり、この井戸と繋がっている龍穴あると云われる。

阪急 大宮駅

嵐電 四条大宮駅

元祇園梛神社 ※リンクしてます

坊城通りを下って 壬生寺 ※リンクしてます

北上し四条通を超えて六角通 武信稲荷神社 ※リンクしてます

六角通を東に 中山神社 岩上通に面した鳥居 ※リンクしてます

越後神社 左から福鷹龍神社・福徳稲荷大明神 ※リンクしてます

烏丸通 御手洗井 鳥居の扁額には「八坂神社御手洗井」

御手洗井 祇園祭の宵々山の早朝に開かれ還幸祭には閉じられる

御手洗井 ご由緒の駒札

四条烏丸

烏丸通一筋東 ビルの谷間 奥まった所に 大神宮 ※リンクしてます

錦小路通 錦市場

とある店先・・・プレミアム顔みかん・・お祀りせにゃ

まだ正月のせいか、休んでいる店があります

それでも外人さんたちも多く、賑わっています

錦小路通突き当たり 錦天満宮 ※リンクしてます

「御手洗井」から今回の旅程でどうしても行っておきたかった神社が近くにある。「大神宮」で、小さな神社だが、場所を見つけるのが大変困難らしく、興味津々で向かってみた。・・・内容はリンク先をご覧下さい。・・・
 ・・てなことで、この先は錦小路通、錦市場を通って河原町へ戻る。錦市場の入口あたりの八百屋さんにおもしろいミカンがあったので撮影させて頂いた。※写真2つ上

 錦市場は久しぶりだ。大阪の黒門市場と同じく正月といえども観光客でいっぱいである。最近は外国人がやたらと多く、日本人の方が少ない感すらある。ま、国際色豊かで、なお活気が感じられて大変いい事だ。
 休んでいる店は多いが、ついつい店先に目を奪われてしまう。相変わらず狭い通りで、うかうかしてると人とぶつかるので要注意である。
 この先突き当たりが錦天満宮になっており、門前の提灯が年中祭気分である。

四条河原町マルイ とうとう日も暮れました

 さて、ずっと歩いてきたが、錦市場のアーケードを抜けると、すっかり日も暮れて、夜の繁華街の様相となる。
 少々ハードな初詣であったが、これだけたくさんの神様と年始挨拶ができて大変満足である。

 今回は河原町から西側だったが、次回は松尾大社方面や、八坂神社方面の企画も組んでみたいと思う。お付き合い、ありがとうございました。訪問箇所のページもぜひご覧になって下さい。

次の訪問地  → 火除天満宮

続けてご覧になる方は下記をクリックして進めます。

  トリップ 19 2016/1/4 ルート履歴 ►  京都・四条通方面

四条通・錦小路通 京都市下京区・中京区
火除天満宮 京都市下京区寺町四条下ル貞安前之町613
京都大神宮 京都市下京区新開町397
神明神社 京都市下京区高辻通室町西入ル繁昌町
佛光寺 京都市下京区高倉通仏光寺下ル新開町397
日吉神社 京都市下京区室町通仏光寺下ル山王町534
繁昌の宮 京都市下京区高辻通室町西入ル繁昌町308
菅大臣神社 京都市下京区仏光寺通新町西入菅大臣町187
大原神社 京都市下京区綾小路通室町西入る善長寺町135
京都神田明神 京都市下京区新釜座町722
火尊天満宮 京都市下京区風早町559-1
天道神社 京都市下京区仏光寺通猪熊西入西田町615
元祇園梛神社 京都市中京区壬生梛ノ宮町17
壬生寺 京都市中京区壬生梛ノ宮町31
武信稲荷神社 京都市中京区今新在家西町38
中山神社 京都市中京区岩上通六角下ル岩上町748
越後神社 京都市中京区醒ヶ井通六角通上ル
大神宮 京都市下京区間之町通松原上る稲荷町
錦天満宮 京都市中京区新京極通四条上ル中之町537



四条河原町 やっぱり人は多いです


 

 

 

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