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真正極楽寺(真如堂)
【京都・左京区】しんしょうごくらくじ しんにょどう

お参りした寺院を紹介しています。仏閣・仏像など、神社と異なる宗教色が魅力です。

真正極楽寺(真如堂)

真正極楽寺(真如堂)


所在地 京都府京都市左京区浄土寺真如町82
宗派 天台宗
山号 鈴聲山
本尊 阿弥陀如来
創建年 永観2年(984年)
開基 戒算
その他 鎌倉地蔵堂に殺生石と化した玉藻前から造られた地蔵を安置している。
 境内は多くの塔頭寺院を有し、吒枳尼天(法伝寺)もその一つである。
秋には紅葉の名所にもなっている。


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赤門(総門)

吒枳尼天(法伝寺)が真正極楽寺(真如堂)の塔頭寺院であることは後の調べで分かった事だが、隣の参道から見える赤門が妙に気になり、ここでも寄り道をする事になる。

 参道を進むと赤門の傍に大きな石標が立っており、真如堂と記してある。筆者名前ぐらいは知っていたのだが、殆ど知識がない。
 門をくぐるとすぐに立派な三重塔がそびえ、参道の奥には巨大な本堂(真如堂)が佇んでいる。その周りに様々な堂宇があり、その規模からも、かなりの格の寺院であることが感じられる。

 あまり人の気もなく静かな情景なので、ここで一休みさせて頂いた。 ご由緒等は以下の通り。
  比叡山の僧である戒算が夢告により、比叡山常行堂の本尊阿弥陀如来を東三条院詮子の離宮に安置したのが始まりとされる。

三重塔(法華塔)

三重塔

鎌倉地蔵堂 殺生石で造られた地蔵を安置

鎌倉地蔵堂 玉藻前 殺生石の縁起

本堂(真如堂)

閼伽水(あか=浄めの水)

本堂(真如堂)

 正暦3年(992年)一条天皇の勅許を得て本堂が創建され、不断念仏の道場として念仏行者をはじめ、女性を中心とした庶民の信仰を集める事となる。
 だが、応仁の乱の兵火等により堂塔はことごとく焼失。
その後、将軍家や豊臣秀吉により京都市内で移転を繰り返し、元禄6年(1693年)、現在の場所に再建された。
 本尊の阿弥陀如来は「頷きの阿弥陀」とも呼ばれており、慈覚大師が「修行者を守護して下され」と祈ると首を横に振り、「衆生、特に女性をお救い下され」と祈ると頷いた、という伝説がある。

 境内に興味深いお堂があったので紹介しておく。殺生石で造られた地蔵を安置している鎌倉地蔵堂である。
 1300年前、中国に「白面金毛九尾」という、金色の毛と9つの尾を持つ狐がいたという。狐は美女姐妃に化け、皇帝を虜にし国を傾けさせたという。正体が露見した狐は日本に渡った。

 狐は「玉藻前(たまものまえ)」という美女に変身し、鳥羽上皇の寵愛を受ける。陰陽師・安倍泰観はこれを見破り、狐は空を飛び下野国那須野原へと逃れた。上皇は狐退治を上総介広常、三浦介義明に命じ、とうとう討取られてしまう。だが狐の魂は石と化し、近づく生き物を殺した。このため、「殺生石」と呼ばれ怖れられた。
 室町時代の僧・玄翁禅師は、石を叩いて割り、悪霊を成仏させ、三つに割れた石の一つで地蔵菩薩を刻み、鎌倉に建てた堂に祀った。
 江戸時代初期、像を信仰していた甲良豊後守が、夢に現れた地蔵尊が真如堂に移せと告げ、当寺に遷座されたという。

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辰巳大明神 京都市東山区元吉町
満足稲荷神社 京都市左京区東大路仁王門下ル東門前町527
粟田神社 京都市東山区粟田口鍛冶町1
相槌稲荷 京都市東山区中之町(三条通)196
文子天満宮 京都市左京区岡崎法勝寺町130 (満願寺境内)
満願寺 京都市左京区岡崎法勝寺町130
岡崎神社 京都市左京区岡崎東天王町51
金戒光明寺 京都市左京区黒谷町121
吒枳尼天(法伝寺) 京都市左京区浄土寺真如町82
真正極楽寺(真如堂) 京都市左京区浄土寺真如町82
日吉神社 京都市左京区浄土寺真如町53
竹中稲荷神社 京都市左京区吉田神楽岡町3-64
吉田神社 京都市左京区吉田神楽岡町30
須賀神社 京都市左京区聖護院円頓美町1
御辰稲荷神社 京都市左京区聖護院円頓美町
京都 熊野神社 京都市左京区聖護院山王町43



千体地蔵堂

元三大師堂


 

 

 

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