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お参りした寺院を紹介しています。仏閣・仏像など、神社と異なる宗教色が魅力です。

金戒光明寺（黒谷さん）

所在地　京都府京都市左京区黒谷町121
宗派　浄土宗
山号　紫雲山
本尊　 阿弥陀如来
創建年　1175年（承安5年）
開基　法然上人（源空）
その他　五劫思惟阿弥陀仏が「アフロ仏」としてネット上で有名になっている。歴史の積み重ねの上で「熊谷直実」や「新撰組」など数多くの歴史の舞台となっている。
拝観料等は必要ない。

トリップ 22　2016/1/26 ルート履歴
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岡崎神社の横の細道から北に向かう

岡崎神社のすぐ隣、東本願寺の別院との間に細い道があり、その道を北に進むと金戒光明寺の南門に達する。京都の観光名所は近接している事が多く、その点は非常に便利でいい。
　金戒光明寺は初めての訪問だが、地図上で見ると非常に大きな寺院のようだ。筆者はさして前知識が無い。

　南門をくぐると塔頭のようになっており、さらに進むと墓所らしき景観に変わる。あまりに広いので、どこが本堂なのかもよく分からない。
　さらに進むと小高い墓所の上の方に三重塔が見える。とりあえず石段を登って三重塔辺で景観を展望する事にする。

　さて、ここで寺院の歴史や由緒等に触れておく。
金戒光明寺は浄土宗の寺院であり、通称寺名をくろ谷さんと呼び、知恩院とならぶ格式を持つ浄土宗七大本山の一つである。

南門

塔頭を抜けて極楽橋方面へ

墓所の向こうに法然上人御廟が見える

黒谷墓地から三重塔へ

三重塔（文殊塔）重要文化財

三重塔から京都市街を望む　中央に山門が見える

三重塔（文殊塔）

極楽橋

正面　山門

境内案内

山門

承安5年に法然上人が比叡山の黒谷を下り、草庵を結ばれた。これが浄土宗で初めての寺院 である。
　歴代の朝廷による篤い加護のもと山門、阿弥陀堂、本堂 など18もの塔頭寺院の威容となる。
　また、幕末には京都守護職会津藩一千名の本陣にもなり、新撰組もその傘下となる。

　境内には広大な墓所があり、その歴史とともに、様々な歴史の証人たちが眠っている。下記はその一部。

清和天皇火葬塚、熊谷一族墓所、春日局墓所、山中鹿之助幸盛の五輪塔、会津藩殉難者墓所、会津藩士352名の墓所他多数。
　また、墓所ではないが、ネット上で話題となっている「アフロ仏」こと「五劫思惟阿弥陀如来石像」も文殊塔に登る石段の左に位置している。

山門　駒札

勢至丸像（法然上人の幼名）

御影堂（大殿）

御影堂（大殿）

阿弥陀堂

さて、三重塔（文殊塔）から見下ろす景観は、さすがにすばらしい。京都市内が一望でき、山門の位置も明瞭である。
　筆者南門から入ったので、面倒ではあるが、眼前に見える山門まで向かい、そこから本堂に参拝する事にする。

途中極楽橋を渡り、景観を楽しみながら山門に達する。
　知恩院や萬福寺を思わせる巨大な山門の威容には圧倒されるものがある。
　さらに参道を進むと御影堂や阿弥陀堂等の主要な堂宇が御影堂の周りに集中している。いづれも国や府の文化財である。

　大方丈の前に「熊谷直実、鎧掛けの松」の駒札があり、１本の松が植えられている。気になるので駒札を読んでみた。

　武将・熊谷直実に因む松であるとの事。直実は、源平の戦いで15歳という敵将・平敦盛を討ち、その首を取った。

納骨堂

御影堂

熊谷直実、鎧掛けの松

大方丈

清和殿　新清和殿

鳥居はあるが神社ではなさそうだ

墓地前に鎮座する仏像

塔頭　北門方向

しかし、慙愧の念強く、直実は当寺の法然を訪れ弟子となる。
　直実は、方丈裏の池で鎧を洗い、この松に鎧をかけ出家したという。
　松の向かいに建てられた石碑は敵将・平敦盛の供養塔である。
いささか宮本武蔵を彷彿させる物語であり、感慨も深い。

　さて、この辺で切り上げる事にするが、次の目的地は日吉神社であったのだが、途中、地図に無い鳥居を発見したので寄り道をする事になる。

► 次の目的地　→　 吒枳尼天（法伝寺）

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塔頭、墓所を抜けて北門へ

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