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成田山大阪別院 明王院
【大阪・寝屋川市】なりたさんおおさかべついん
みょうおういん

お参りした寺院を紹介しています。仏閣・仏像など、神社と異なる宗教色が魅力です。

成田山大阪別院 明王院

成田山大阪別院 明王院


所在地 大阪府寝屋川市成田西町10-1
山号 成田山
宗派 真言宗智山派
本尊  不動明王
創建年 昭和9年(1934年)
開基 荒木照定
その他 交通安全の寺院として有名で、年間20万台のご祈祷車と200万人を越す参拝者が訪れる。
 本山は成田市にある真言宗智山派大本山成田山新勝寺


トリップ 20 2016/1/10 ルート履歴
► 大阪・寝屋川市方面

友呂岐神社 成田山大阪別院 明王院 春日神社 八幡神社 細屋神社

八坂神社 大利神社 住吉神社(ねや川戎) 加茂神社 熱田神社

香里園からの参道 門前町が無いのが寂しい

友呂岐神社の本殿裏にあたる東側の鳥居を出て、そのまま南に進み、聖母女学院に沿って行くと成田山の北山門が見える。
 正面から参詣したいので通り過ぎて玉垣に沿って進むと、広々とした石段が見えてくる。
 付近は住宅街で、少しばかりの喫茶店等があるが門前町のような賑やかさは無い。
 しかし、山門前には大きな門松が飾られ、大勢の参拝者が往来し、あたかも観光地に来たような印象を受ける。

 山門をくぐると水屋や石碑等があり、大きな境内案内もあり、大変分かり易い。・・それにしても大きな寺院だ。

成田山大阪別院 明王院は千葉県の成田山新勝寺を本山とする大阪の別院である。創建は昭和九年で近代の寺院となる。

大きな門松のある山門前

山門

案内 ご由緒

山門をくぐると左に水屋、右奥に祈祷殿が見える

理容界景仰之碑

巨大な境内案内図

自動車祈祷殿 人車一体での祈祷は日本初との事

境内参道 本堂へ

本堂前 香閣

その歴史は、別院建立を望む声が高まる中、当時大本山成田山新勝寺に信仰が篤く、大阪府知事の実弟でもあった田辺真弘氏が、関西信徒を代表して大本山へ発願した事から始まる。
 そして、昭和9年京阪電鉄から広大な境内地と堂宇が寄進され、大本山成田山新勝寺の本尊不動明王の分霊を勧請し、成田山大阪別院明王院として誕生した。
 元々この地は、大阪の表鬼門であり京都の裏鬼門にもあるため、あまり栄えず、他の私鉄が行ったような開発がなかなか進まなかった。京阪電鉄としても、こうした状況を払拭したい想いが強かったのだろう。
 不評だった「香里遊園地(現在の枚方パーク)」を枚方に移転させ、跡地に最高級の住宅街を建設した。
 今からすれば一電鉄の行った事業としては壮大なプロジェクトだった事だろう。結果として京阪沿線のみならず関西一円において大阪成田山の名を知らない人はいない。また、枚方パークも人気を興し、しっかりと地元に根付いている。・・・本当に大したものである。

本堂

境内 本堂前 中央は吉祥閣

宝剣 天国宝剣?

本堂左にある厨子

本堂にて参拝 本尊不動明王(大本山成田山新勝寺の分霊)

本堂上段左 僧形像?

授札堂

出世稲荷堂

出世稲荷堂 吒枳尼天(だきにてん)尊

大黒天堂

子好(こよし)地蔵

鍾馗(しょうき)大臣、魔よけの神様 右隣は畠山義豊の墓

畠山義豊の墓 碑文

大師堂

京阪電車 顕彰碑

大師堂

弘法大師像

扁額に大師堂

本堂裏  不動様でしょうか

 

八十八か所 新四国八十八箇所霊場

関西では成田山といえば、普通に寝屋川の成田山を指し、交通安全の寺院でまかり通る。路行く車両には成田山の札をよく見かけ、恰もそれが常識のようになっている。
 それもそのはず、日本で初めての人車一体の専用祈祷殿が建立され、「交通安全祈願」は、現在では年間20万台のご祈祷車と200万人を越す参拝者を擁している。

 さて、話を境内に戻すが、境内には様々なお堂や石碑があり、本堂裏には「お滝」、奥の院にはトンネルを掘って作られた十二神将もある。
 千葉の本山を模したと思われるものが多いが、関西らしいものとしては「畠山義豊の墓」や「新四国八十八箇所霊場」もあり、思ったより見所が多い。
 一画に神社と思しき「出世稲荷堂」があり、参拝させていただいた。ご祭神は習合神の「吒枳尼天(だきにてん)尊」であり、これも本山から分霊したものと思われる。

本堂裏から奥の院へ

滝行場

お滝 上部に不動明王

奥の院

本堂南側には「新四国八十八箇所霊場」として、八十八の祠が並び、その数の多さにびっくりである。本堂を裏に回ると石段があり、奥の院の表示がしてある。
 表示のままに降りて行くと断崖に「お滝」があり行場のようになっている。これも本山を模しているのか、どこかのテーマパークに来た錯覚を覚える。
 さらに進むと奥の院だが、お堂があると思っていたのだが、崖にトンネルが掘られ、そこが奥の院となっている。少々驚きである。
 トンネル内にはそれぞれ干支の仏様と弁財天が祀られており、薄暗い中で蝋燭の灯火が、真言密教独特のイメージを彷彿させる。トンネル内は蝋燭のせいか、少々生暖かい。
 それにしても色々と趣向の変わった寺院もあるものだと、感心させられてしまう。

地下廊

大弁財天

干支によって、守り本尊が定められている

薬師如来十二神将など

春姫大神・大峰大権現・吉光大神・玉吉大神

お不動さま

北山門

 それぞれの参拝もさることながら、観光に来たイメージの方が強く残ってしまったが、これはこれで満足の次第である。

 奥の院をそのまま進むと北山門に出るが、途中でお不動様や神様に出会ったのでここでも参拝。
 次は春日神社へ向かうのだが、途中に寝屋川市の標識「ねや川文化と歴史のみち」がある。「鉢かづき姫」の像がそのまま標識になっており、結構あちこちで見かける。

鉢かづき姫「お伽草子」の話
 鉢かづき姫の母が、長谷観音のお告げで、頭に大きな鉢をかぶせたところ、鉢がとれなくなってしまった娘の話。
 母親の死後、家を追われ、入水をしたが、鉢のおかげで浮き上がり、「山蔭三位中将」という公家に助けられて、下女として働くことになる。中将の四男「宰相殿御曹司」に求婚されるが、中将の母は卑しい下女との結婚に反対し、「嫁くらべ」により断念させようとする。
 ところが嫁くらべの前夜、長谷観音の計らいで、鉢かづき姫の頭の鉢がはずれ、姫の美しい顔があらわになった。・・続く

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トリップ 20 2016/1/10 ルート履歴 ► 大阪・寝屋川市方面

友呂岐神社 大阪府寝屋川市香里本通町19-13
成田山大阪別院 明王院 大阪府寝屋川市成田西町10-1
春日神社 大阪府寝屋川市国松町20-4
八幡神社 大阪府寝屋川市八幡台11-5
細屋神社 大阪府寝屋川市太秦桜が丘26-1
熱田神社 大阪府寝屋川市太秦中町4-13
加茂神社 大阪府寝屋川市秦町8-6
住吉神社(ねや川戎) 大阪府寝屋川市木田町6-10
大利神社 大阪府寝屋川市大利町23−1
八坂神社 大阪府寝屋川市八坂町11-13



寝屋川市の案内 鉢かづき姫(寝屋川ではあちこちで見かける)

ここにも友呂岐神社ののぼりが


 

 

 

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