天之御中主神

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廣田神社
【兵庫・西宮市】ひろたじんじゃ

参詣の会や個人で巡った神社を、社格や大小・地域を問わず記録しています。

廣田神社


所在地  兵庫県西宮市大社町7-7
御祭神  天照大神荒魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)
・脇殿神(住吉大神・八幡大神・武御名方大神・高皇産霊神)
社格  式内社(名神大)、二十二社(下八社)、旧官幣大、社別表神社
創建 神功皇后2年
境内社 境外社を含め多数あり、文中に記す。
その他 阪神タイガースが毎年キャンプイン前の1月に参拝する。球団創立時からの伝統である。


トリップ 12 2015/12/26 ルート履歴
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西宮神社 圓満寺(西宮成田山) 廣田神社 生田神社

湊川神社 三本松不動院 神戸北野異人館街 北野天満神社

長田神社 松尾稲荷神社 東川崎蛭子神社 メリケンパーク

参道の鳥居

西宮成田山から車で移動。今日は天気も最高で、すばらしい参詣日和だ。写真の通り雲一つない晴天に恵まれた。
 参道の起点に立つ真新しい鳥居も陽を浴びて白く光り輝いている。
 鳥居をすぎて境内の前にもう一つの門?があるが、この呼び名が分からない。
 一般的に神門だと思うが、神社巡りをしていると、たまに見かけるが調べてみると、その名は様々である。注連縄を掛けるための石柱(注連石)だと「注連掛」になるが、鳥居として見ると「注連縄鳥居」となる。門としてみた場合は「冠木門」とか、普通に「神門」と言うみたいだ。廣田神社では「注連柱」とされる。
 いずれにせよ神域を示す境界であることに変わりはないので鳥居に続き一礼。

境内前の注連柱

 神社の一帯は樹々が茂り静寂な感があるが、野鳥のさえずりがよく聞こえる。案内によればこの辺一帯を広田の森と言うらしい。

廣田神社の由緒は実に縁源が深く、日本書紀に登場する。
 神功皇后が三韓征伐の凱旋の帰途、難波へ向かうが、船が思うように進まず、やむなく兵庫の武庫に向かい、神意をうかがうと、天照大神の託宣があり、託宣に従い天照大神の「荒魂」を国土の鎮め外難の護りとして鎮め祭ったとされる。これが廣田神社の始まりである。

 朝廷より篤い崇敬を受け、名神大社に列し、二十二社の一社とされ、兵庫県第一の古社である。
 社殿は空襲により焼失しているが、その後伊勢神宮荒祭宮の旧社殿を譲り受けて復興されている。

広田の森の野鳥案内

ご由緒

境内(拝殿前)

吟道碑

齋殿神社

齋殿神社 ご由緒

拝殿

拝殿から本殿を望む 天照大神荒魂

松尾神社

摂末社は非常に多い。往時の廣田神社の社領が六甲山全体に及んでいたので頷ける。特に境外社が多く、有名な神社では名次神社や六甲山神社等があるが、いずれ参詣したいものだ。
 旅程の最初に参詣した西宮神社も元は摂社とされ、境内にある「南宮」は、その名残である。

境内摂社
・齋殿神社 祭神:葉山媛命
・伊和志豆神社 祭神:伊和志豆之大神
境外摂社
・名次神社(式内社) 祭神:水分大神 西宮市名次町 5
・岡田神社 祭神:天御中主命 西宮市小松南町2-2-8
・南宮 祭神:豊玉姫命・市杵島姫命(弁財天)・大山祇命・葉山姫命 西宮神社境内にある
・若宮神社 祭神:若宮大神 西宮市高座町181

五末社

境内末社
・五末社 八坂神社(須佐之男命)・子安神社(磐長姫命)・春日神社(天児屋根命・武甕槌命)・地神社(大土御祖神)・稲荷神社(宇賀御魂命)
・松尾神社 祭神:大山祇命・葉山媛命・猿田彦命・他
境外末社(市内各地に分散している)
・六甲山神社 祭神:菊理媛神 石の宝殿と呼ばれる大きな石祠がある。
・塞神社 祭神:塞神 西宮市奥畑136
・稲荷神社 
・児社 祭神:児尊 西宮神社の境内にある南宮神社の末社
・須佐之男神社 祭神:須佐之男命 西宮市中須佐町3
・愛宕神社
・武甕槌神社 祭神:武甕槌神 西宮市広田町61
・風神社 祭神:志那都比古・志那都比売 西宮市六軒町
※西宮神社(西宮戎)も元は浜南宮と呼ばれ、元境外摂社

五末社(八坂神社・子安神社・春日神社・地神社・稲荷神社)

伊和志豆神社

第三脇殿(諏訪健御名方富大神)・第四脇殿(高皇産霊大神)

第一脇殿(住吉三前大神)・第二脇殿(八幡三所大神)

拝殿

境内を進むと、拝殿前に広い石段、そして石段手前には「齋殿神社」が鎮座している。神功皇后の命を受けて天照大神荒魂をお祭りしたのが斎宮の葉山媛命(齋殿)だ。
 石段を登って正面に拝殿、拝殿から正面にご本殿が見え、左右の垣越しに脇殿が見える。また、拝殿の左には「伊和志豆神社」や「五末社」が鎮座する。
 整然と並ぶ清楚な造りは伊勢神宮の神明造りの趣を思わせる。ご本殿に至っては伊勢神宮から譲り受けた訳だから当然と云えば当然だ。
 兵庫を代表する古社だけあって、平成13年には御鎮座1800年の喜節を迎え、天皇陛下より御幣帛を奉って式年祭・奉幣奉祝祭を齋行している。

 小鳥のさえずりを聞きながら、清々しく参拝をさせて頂き、小休止とする。

拝殿前石段

正面参道

社務所

筆者は阪神間はあまり馴染みが無いのだが、ここ廣田神社や西宮神社に来て、京都とは又違った歴史の側面を感じる事ができ、妙に親しみができてしまった。
 西宮の地名も、その由来は京都から見た廣田神社であり、「西の宮」と云う事だそうだ。・・・そうだったのか!、と、云うのが率直な想いである。

 日本神話によって繋がる歴史と風土は自分の中に新たなページを開いて、見識が広がり、新たなロマンを感じさせてくれる。

 さて、次の目的地であるが、神功皇后の縁の生田神社だ。筆者は大震災の倒壊した生田神社のイメージしか持ってないが、新たな見識へと導いてほしいものだ。

次の目的地 → 生田神社

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トリップ 16 2015/12/26 ルート履歴 ► 兵庫・西宮・神戸市方面

西宮神社 兵庫県西宮市社家町1番17号
圓満寺(西宮成田山) 兵庫県西宮市大社町7番7号
廣田神社 兵庫県西宮市大社町7番7号
生田神社 兵庫県神戸市中央区下山手通1-2-1
北野天満神社 兵庫県神戸市中央区北野町3-12-1
神戸北野異人館街 兵庫県神戸市中央区北野町周域
三本松不動院 兵庫県神戸市中央区北野町2-3-26
湊川神社 兵庫県神戸市中央区多聞通3-1-1
長田神社 兵庫県神戸市長田区長田町3−1−1
松尾稲荷神社 兵庫県神戸市兵庫区東出町3-21-3
東川崎蛭子神社 兵庫県神戸市中央区東川崎町7-4-12
メリケンパーク 兵庫県神戸市中央区波止場町2-2



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謂れ


 

 

 

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