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参詣の会や個人で巡った神社を、社格や大小・地域を問わず記録しています。

大阪護國神社

所在地　 大阪府大阪市西成区岸里東2-3-19
御祭神　 大阪府出身ならびに縁故の殉国の英霊 約15万5千柱
社格　 内務大臣指定護国神社・別表神社
境内社　奉安殿に仁徳天皇と東郷平八郎元帥を祀る
その他　境内に多数の鎮魂碑や慰霊碑が並ぶ

　トリップ 15　2015/12/24　ルート履歴
►  大阪・住之江・住吉・西成・阿倍野区方面

大阪護國神社 ▶ 大歳神社 ▶ 浅澤社 ▶ 住吉大社 ▼

天神ノ森天満宮 ◀ 阿部野神社 ◀ 生根神社（西成）◀ 生根神社（住吉）

　今回は久しぶりの大阪市南部巡拝で、メインの住吉大社を中心に、北へ向かって足を進める事にする。
　地下鉄四つ橋線終着駅の住之江公園駅を出てすぐの大阪護国神社からスタートである。
　今日は晴天に恵まれ、青空が広がる元で、気持ちのよい宮参り日和となった。
　護国神社としては京都に続いて二番目の参詣となる。京都霊山護国神社は「よさこい」のイベントの真っ最中であったため、そちらに気を取られ、じっくりと参詣できなかったため、今回はしっかりとお参りさせて頂く。

　護国神社はその名の通り、国のために殉職した英霊をお祀りする神社で、軍人の方々や、自衛官、警察官、消防士などをご祭神としている。全国に設置され、とりわけ靖国神社が有名である。

正面の大鳥居。大阪では最大の威容を誇る

海軍関係者の慰霊碑

碑にはプロペラと予科練とある

つわもの之碑　野砲兵第二十六聯隊

明治時代に各地に設立され、元々は招魂社と呼ばれていたらしいが、途中で一斉に名称を変更し「護国神社」となった。概ね各都道府県に一社が設立され、社格は無く別表神社となっている。
　英霊顕彰に関し、靖国神社ばかりに関心が集中し、他の護国神社は平穏な環境を保っている。靖国神社におかれては、大変な日々の運営痛み入る。東京に赴いた折には必ず参詣させていただく所存である。

　正面の巨大な鳥居をくぐると、両側に様々な慰霊碑が設置されてあり、その殆どが旧日本軍の軍人慰霊碑である。年々遺族の方々が減少し、先行きを危ぶまれる中、近年では奉賛会や崇敬会が支えを助力しているようだ。
　一つ一つの碑に黙祷し、今ある我が身の感謝を捧げるものである。

明治天皇御製と英霊の言の葉

社務所

拝殿

拝殿・本殿は大鳥居から正面に位置し、立派な威容を誇る。
　幣殿正面のご神鏡は、戦前の研磨技術で作ることが出来た最大のものとされており、当時三面作られ、東京の明治神宮、神戸の湊川神社と当社の三社に奉納されたものと伝わっている。
　拝殿両脇には、母に感謝の像と特攻勇士の像が配置され、護国神社ならではの趣を示している。
　また、奉安殿が正面右にあり、仁徳天皇と東郷平八郎元帥を祀る。東郷平八郎元帥の毛髪が奉斎されており、5月30日には東郷祭が行われている。
　昭和四十五年七月十五日に昭和天皇香淳皇后両陸下の御親拝を仰いだのをはじめ各宮殿下の御参拝も多く、今上陛下も皇太子の時代に御親拝されている。
　筆者は大阪生まれであるが、もっと早くに参拝できなかった事に申し訳のなさを、今更に感じる参拝となった。

母に感謝の像

さざれ石

拝殿

護国神社は戦争を美化する社とは決して思わないが、奇しくも国難に遭遇し、救国救民の誠を捧げた有名無名の殉職者を顕彰する事には些かの疑義を感じるものではない。むしろ、もっと多くの人々に戦争の一部でも知っていただき、今ある平和の意味を重々に感じていただきたいものである。
　それにしても日本人は幸せである。死して神と崇められ、荘厳な殿社に祀られるのは、世界広しといえども、おそらく日本だけであろう。
　戦後の逞しい日本を思うとき、戦争を廃し、平和に対するいかなる努力も日本人だからできる事があまりにも多いと感じ、実行する事がいつでもできる、本当に自由な国と感じる。
　英霊のため、そして先の子孫のため、今の時間を大切に過ごしたいものだ。

拝殿内部

奉安殿

拝殿

特攻勇士の像

ご由緒

本殿横にある祖霊社　ほまれの宮

奉安殿正面

拝殿正面

　少々感傷的な話になっていまったが、次は住吉神社方面、大歳神社へ向かうことにします。

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正面の玉垣

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