天之御中主神

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大鳥大社
【大阪・堺】おおとりたいしゃ

参詣の会や個人で巡った神社を、社格や大小・地域を問わず記録しています。

大鳥大社


大鳥大社


所在地 大阪府堺市西区鳳北町1-1-2
御祭神 日本武尊、大鳥連祖神
社格 旧官幣大社、式内社(名神大)和泉国一宮、別表神社 
境内社 摂社・式内社)(大鳥五社の一社)大鳥美波比神社(天照大神、菅原道真、押別命を配祀)
その他 鳳だんじり祭り、10万本の菖浦園が有名。
拝観料等 無料

 


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近くに用向きで来た折に参拝させて頂いた。結構大きな神社であるが、あまり観光っぽくなく素朴な印象である。
神社の名称に興味があったので、調べてみたら日本武尊神話で、死後白鳥となって最後に留まったのが大鳥の地で、周辺の人々が白鳥をお祭りするために建てたといわれている。
また、もう一つは、ご祭神様の大鳥連祖神であるが、元来の祭神は大鳥連の祖神であったらしい。大鳥連は中臣氏と同じく天児屋命を祖神としていたので、大鳥連祖神は天児屋命ということになる。中臣氏と言う事は、清和源氏も親戚になるのかも。

鳥居をくぐって、森に囲まれ一直線の参道がある。境内の森は、白鳥と化した日本武尊が当地に鎮まった時、一夜にして種々の樹木が生じたので、「千種の森」と言われるそうだ。

沿道には由緒書きの看板があるが、古くて文字が劣化して読みづらい。本殿手前に、手水舎の他、神馬像・日本武尊像がある。いづれも見事な像である。日本武尊像は意外と珍しい。
神馬像だが、一説では 平重盛の秘蔵の馬であり、平治物語に登場する。
義朝の挙兵を知った清盛一行が熊野より京へ戻る途中、参拝して戦勝を祈願する折、神馬として奉納した。像には御神馬とだけしか記載が無いが、これがその神馬だと思われる。
本殿前のニの鳥居がある。珍しく八角の支柱になっている。形は神明造りのようだが、大鳥造の様式と思われる。一の鳥居が明神鳥居なので少し違和感がある。
それにしても静かな境内だ。平日に訪れたので参拝者は殆どいないが、正月や例祭には露店が並ぶらしい。


御神馬


日本武尊の像


神楽殿の向こうが拝殿だ、神楽殿は石舞台になっている。拝殿の向こうに本殿の屋根が見えるが、様式としては大鳥造りと言う。
出雲大社に代表される大社造から発展した様式で、立方体に屋根を乗せたような、直線的で簡素な造りとなっている。
静寂の中で礼拝。日本武尊、建国の中で悲劇的な最後を遂げた、その御霊を偲び、そして、この地の神である大鳥連祖神に巡り会える感謝の気持ちとともに。

大鳥大社には 四つの摂社がある。大鳥大社と合わせ「大鳥五社」と言う。伝承によれば8世紀には成立している。

境内摂社
大鳥美波比神社 祭神:天照大神(菅原道真、押別命を配祀)式内社。大鳥五社の一社。明治12年(1879年)に境内に遷座した。明治42年(1909年)に式内社押別神社・菅原神社4社を合祀した。

境外摂社
大鳥北濱神社 祭神:吉備穴戸武媛命 式内社。大鳥五社の一社
大鳥井瀬神社 祭神:弟橘媛命 式内社。大鳥五社の一社
大鳥羽衣濱神社  祭神:両道入姫命、井戸守稲荷大明神 式内社。大鳥五社の一社、大鳥濱神社。羽衣濱神社とも。

末社は由緒等にも記述は無い。しかし、確かにある。
稲荷大明神 神額には火鎮大神・宗像大神・稲荷大神・織姫大神、とあり、合祀していると思われる。他にも説明のない謎の祠等あり。

※このページは単独参拝なのでルート表示はありません。


奥に見えるのが本道。塀で囲まれ全体は見えない。


謎の祠です。


末社か?火鎮大神.宗像大神.稲荷大神.織姫大神を祀る神社


大鳥美波比神社


拝殿で参拝


 

 

 

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